2010年09月26日
明治北海道十勝スマートチーズ
会場は、なれない都心の表参道のCafé hors et dans(カフェ オール・エ・ダン)。
9月22日(水)〜10月5日(火)の期間限定で、
「明治北海道十勝スマートチーズカフェ」になっているそうだ。
さて、最初は、明治乳業さんで、
明治北海道十勝スマートチーズの開発を担当された渡邉さんのお話を。
そもそも、チーズにはナチュラルチーズとプロセスチーズの2種類があって
欧米では圧倒的にナチュラルチーズが、日本では圧倒的にプロセスチーズが
食べられているそうで、国民ひとりあたりのチーズ消費量は、
ギリシャが30kg/年、フランスで20kg、日本はまだまだ2kg程度だそうな。
チーズをふんだんに食べる欧米では、モッツァレラとか、カマンベール、
ゴーダなど、保存性はやや劣るがフレッシュなタイプのチーズを、
日本では保存性が重視されてか、ナチュラルチーズを溶かして固めた
プロセスチーズが多いのだが、市販のプロセスチーズは、歯にくっつきやすい
やや「ねちゃっ」とした食感が特徴で、ナチュラルチーズの
「ほろっ」ととけるような食感がない。
開発者の渡邉さんご自身が、「ねちゃっ」としたプロセスチーズが
あまり好みではなく、熟成チェダーチーズのような濃厚なうまみや、
パルミジャーノ・レジャーノのような口の中で
ほろっと溶けるような食感のチーズを作りたいと思ったのが
開発の方向性になったそうだ。
日本の市場要件である「保存性」も加味したプロセスチーズでありながら
ナチュラルチーズのような「濃厚なうまみ」と「ほどけるような口どけ」を
味わえるように、と開発されたのが、明治北海道十勝スマートチーズで、
その決め手になるのが、「うまみ乳酸菌熟成」だ。
なんて、話にフムフムとなっていたら、続いては、
岡真木さんによる、スマートチーズとお酒の相性診断。
スマートチーズに、ワイン、日本酒、ビールの
3つのお酒のカテゴリーとを合わせてみる、という趣向。
さっそく配られたスマートチーズ。
最初は、赤ワインと白ワインの飲み比べならぬ、
チーズとの食べ合わせくらべ。
赤ワインを一口飲んで、続いてスマートチーズをひとかけ。
その後でまた赤ワインを飲んでいるとアラ不思議。
さっきやや渋みを感じた赤ワインが、とってもなめらかな
味に変化している。
これは、スマートチーズの濃厚なうまみで、舌が刺激され、
マスキング効果で赤ワインの渋み成分を舌が感じにくくなるせいらしい。
そういえば、燻製を食べた後に飲むウイスキーは
よりまろやかに感じられますな(笑)
さて、続いて白ワイン。
日本酒は、純米酒と本醸造酒で比較。
アル添してある本醸造のキレ味より、
純米酒のふくよかなうまみのほうがスマートチーズにあいますな。
最後は、普通のビールとスタウトで。
ワインや日本酒のうまみと比べると、ビールの爽快感が
目立ってしまうので、マリアージュ感はすくないなぁ。
やはりうまみ成分の濃いチーズは、同じくうまみの濃い
酒との相性がいいようだ。
さて、ここらで講義は終わり、カフェ オール・エ・ダンの
テラスで懇親パーティ。
この期間限定の「明治北海道十勝スマートチーズカフェ」で供される
料理を試食する。
こんなメニューをつまみつつ、スタッフの方にもお話をさせていただいた。
真っ先に、チーズの講義をしてくださった渡邉さんに
一番聞きたかった個人的な(?)質問を。
熱に比較的強く、燻製に向いているプロセスチーズだが
その中で商品によって熱に強い・弱いはあるのか?
開口一番、「あります!」
それこそ、チーズの製造工程で、ナチュラルチーズの原料の選定から
溶かすときの温度、乳化材の種類などで、大きく条件は変わるそうだ。
一般的にいえば、「業務用」といわれる、パン屋さんなどで
パンにいれこむようなチーズは、パンを焼いたときに
流れ出るとこまるので、熱に強いタイプが使われるらしい。
市販しているものでは、手に持って、切れ端を折ってみたときに
「パキッ」という感触のあるものが、比較的熱にも強いとの由。
このスマートチーズは、そういう感触に近いから、
燻製用にはイケるかも・・・とひとり心に期するものがある
燻製道士なのであった。。。
「明治北海道十勝スマートチーズ」プレミアム試食会ご参加のみなさんのレポート
料理・レシピ人気ブログランキング
【燻製記が本になりました!】
(アマゾン) 男の手作り燻製 ― 自慢の肴で今宵も一杯
(楽天ブックス) 男の手作り燻製
【 かんたん燻製の始め方 】
コンパクトスモーカーで燻製
簡単燻製の作り方
燻製グッズショップ特集
9月22日(水)〜10月5日(火)の期間限定で、
「明治北海道十勝スマートチーズカフェ」になっているそうだ。
さて、最初は、明治乳業さんで、
明治北海道十勝スマートチーズの開発を担当された渡邉さんのお話を。
そもそも、チーズにはナチュラルチーズとプロセスチーズの2種類があって
欧米では圧倒的にナチュラルチーズが、日本では圧倒的にプロセスチーズが
食べられているそうで、国民ひとりあたりのチーズ消費量は、
ギリシャが30kg/年、フランスで20kg、日本はまだまだ2kg程度だそうな。
チーズをふんだんに食べる欧米では、モッツァレラとか、カマンベール、
ゴーダなど、保存性はやや劣るがフレッシュなタイプのチーズを、
日本では保存性が重視されてか、ナチュラルチーズを溶かして固めた
プロセスチーズが多いのだが、市販のプロセスチーズは、歯にくっつきやすい
やや「ねちゃっ」とした食感が特徴で、ナチュラルチーズの
「ほろっ」ととけるような食感がない。
開発者の渡邉さんご自身が、「ねちゃっ」としたプロセスチーズが
あまり好みではなく、熟成チェダーチーズのような濃厚なうまみや、
パルミジャーノ・レジャーノのような口の中で
ほろっと溶けるような食感のチーズを作りたいと思ったのが
開発の方向性になったそうだ。
日本の市場要件である「保存性」も加味したプロセスチーズでありながら
ナチュラルチーズのような「濃厚なうまみ」と「ほどけるような口どけ」を
味わえるように、と開発されたのが、明治北海道十勝スマートチーズで、
その決め手になるのが、「うまみ乳酸菌熟成」だ。
なんて、話にフムフムとなっていたら、続いては、
岡真木さんによる、スマートチーズとお酒の相性診断。
スマートチーズに、ワイン、日本酒、ビールの
3つのお酒のカテゴリーとを合わせてみる、という趣向。
さっそく配られたスマートチーズ。
最初は、赤ワインと白ワインの飲み比べならぬ、
チーズとの食べ合わせくらべ。
赤ワインを一口飲んで、続いてスマートチーズをひとかけ。
その後でまた赤ワインを飲んでいるとアラ不思議。
さっきやや渋みを感じた赤ワインが、とってもなめらかな
味に変化している。
これは、スマートチーズの濃厚なうまみで、舌が刺激され、
マスキング効果で赤ワインの渋み成分を舌が感じにくくなるせいらしい。
そういえば、燻製を食べた後に飲むウイスキーは
よりまろやかに感じられますな(笑)
さて、続いて白ワイン。
日本酒は、純米酒と本醸造酒で比較。
アル添してある本醸造のキレ味より、
純米酒のふくよかなうまみのほうがスマートチーズにあいますな。
最後は、普通のビールとスタウトで。
ワインや日本酒のうまみと比べると、ビールの爽快感が
目立ってしまうので、マリアージュ感はすくないなぁ。
やはりうまみ成分の濃いチーズは、同じくうまみの濃い
酒との相性がいいようだ。
さて、ここらで講義は終わり、カフェ オール・エ・ダンの
テラスで懇親パーティ。
この期間限定の「明治北海道十勝スマートチーズカフェ」で供される
料理を試食する。
こんなメニューをつまみつつ、スタッフの方にもお話をさせていただいた。
真っ先に、チーズの講義をしてくださった渡邉さんに
一番聞きたかった個人的な(?)質問を。
熱に比較的強く、燻製に向いているプロセスチーズだが
その中で商品によって熱に強い・弱いはあるのか?
開口一番、「あります!」
それこそ、チーズの製造工程で、ナチュラルチーズの原料の選定から
溶かすときの温度、乳化材の種類などで、大きく条件は変わるそうだ。
一般的にいえば、「業務用」といわれる、パン屋さんなどで
パンにいれこむようなチーズは、パンを焼いたときに
流れ出るとこまるので、熱に強いタイプが使われるらしい。
市販しているものでは、手に持って、切れ端を折ってみたときに
「パキッ」という感触のあるものが、比較的熱にも強いとの由。
このスマートチーズは、そういう感触に近いから、
燻製用にはイケるかも・・・とひとり心に期するものがある
燻製道士なのであった。。。
「明治北海道十勝スマートチーズ」プレミアム試食会ご参加のみなさんのレポート
料理・レシピ人気ブログランキング
【燻製記が本になりました!】
(アマゾン) 男の手作り燻製 ― 自慢の肴で今宵も一杯
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【 かんたん燻製の始め方 】
コンパクトスモーカーで燻製
簡単燻製の作り方
燻製グッズショップ特集
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コメント一覧
1. Posted by あけみ 2010年09月27日 13:26
はじめまして、本を見かけてこのブログに到達しました。
このチーズですが、熱燻したことがあります!
でも・・・チーズから油分が出てきてバターみたいになってしまいました。
ちょっと工夫した方がいいかも・・・。
このチーズですが、熱燻したことがあります!
でも・・・チーズから油分が出てきてバターみたいになってしまいました。
ちょっと工夫した方がいいかも・・・。
2. Posted by 燻製道士 2010年09月28日 05:55
>あけみさん
はじめまして。
コメントありがとうございます!
> 本を見かけてこのブログに到達しました。
お読みいただいて、ありがとうございます。
> このチーズですが、熱燻したことがあります!
> でも・・・チーズから油分が出てきてバターみたいになってしまいました。
あっ、あけみさんはすでにトライ済みだったのですね。
私も先週末にやりましたが、
結果は近いうちに。。。
はじめまして。
コメントありがとうございます!
> 本を見かけてこのブログに到達しました。
お読みいただいて、ありがとうございます。
> このチーズですが、熱燻したことがあります!
> でも・・・チーズから油分が出てきてバターみたいになってしまいました。
あっ、あけみさんはすでにトライ済みだったのですね。
私も先週末にやりましたが、
結果は近いうちに。。。
3. Posted by おひさま 2010年10月01日 01:50
>私も先週末にやりましたが
ど…どうでした?
この長方形のタイプではありませんが、
明治北海道十勝なら6P入っている円形のやつで熱燻した事があります。
……結果、どろっどろに溶けて無残な結果に。
他のメーカーのチーズでも熱燻を試しましたが溶けた事が無かったので
このチーズが特に溶けやすいのだと思います。
ど…どうでした?
この長方形のタイプではありませんが、
明治北海道十勝なら6P入っている円形のやつで熱燻した事があります。
……結果、どろっどろに溶けて無残な結果に。
他のメーカーのチーズでも熱燻を試しましたが溶けた事が無かったので
このチーズが特に溶けやすいのだと思います。
4. Posted by 燻製道士 2010年10月03日 19:00
>おひさまさん
コメントありがとうございます!
お返事遅くなってすいません。
結果は・・・次の記事の通りで、
あまりいい姿かたちにはなりませんでしたが
次はもっと温度を下げてチャレンジしてみます!
コメントありがとうございます!
お返事遅くなってすいません。
結果は・・・次の記事の通りで、
あまりいい姿かたちにはなりませんでしたが
次はもっと温度を下げてチャレンジしてみます!